アパートのトイレのつまりを防ぐ!日常のメンテナンスと正しい使い方

アパートのトイレは、多くの住人が同じ排水設備を共有しているため、排水のトラブルが発生しやすい環境にあります。特に、「少しずつしか流れない」「流れが悪くなってきた」といった症状が現れた場合は、早めの対応が重要です。こうしたトラブルを未然に防ぐためには、日常的なメンテナンスや正しい使い方が欠かせません。 まず、トイレットペーパーの適量使用を心がけることが大切です。トイレットペーパーは水に溶けやすいですが、一度に大量に流すと、排水管の中で溶けきらずに溜まってしまうことがあります。特に、節水型トイレを使用している場合は、一度に流せる水の量が少ないため、大量の紙を一度に流さず、何回かに分けて流すようにすると、つまりを防ぐことができます。 また、異物を流さないことも重要です。おしりふきシートやティッシュペーパー、生理用品、紙おむつ、ペット用トイレシートなど、水に溶けにくいものをトイレに流してしまうと、排水管の奥で詰まる原因になります。こうしたものはゴミ箱に捨てるようにし、トイレには流さないようにしましょう。 さらに、排水管の汚れを防ぐために、定期的な清掃を行うことも効果的です。トイレ用洗剤を使って便器内を掃除するのはもちろんのこと、月に一度は「重曹とお酢」を使った排水管のクリーニングを行うことで、汚れの蓄積を防ぐことができます。 また、週に一度程度、50℃程度のぬるま湯を便器に流すことで、排水管内の汚れをやわらかくし、流れをスムーズにすることができます。ただし、熱湯を直接流すと便器や配管を傷める可能性があるため、熱すぎるお湯は避けるようにしましょう。 トイレを使用する際には、「水の流れが悪くなっていないか」をこまめにチェックすることも大切です。トイレの水が少しずつしか流れなくなったり、ゴボゴボと異音がする場合は、排水管内に汚れや異物が溜まっている可能性があります。早めに気づいて対処することで、大きなトラブルを防ぐことができます。 もし、トイレの流れが悪くなってしまった場合は、ラバーカップを使ってつまりを解消する方法が効果的です。排水口に密着させ、押し引きを繰り返すことで、排水管内の障害物を押し流すことができます。それでも改善しない場合は、管理会社に相談し、建物全体の排水管の点検を依頼するのが確実です。