トイレの「ブーン」という異音が夜中に発生…静かな時間に気になる音の正体とは?

夜中や静かな時間帯に、トイレから「ブーン」という低い音が聞こえると、気になって眠れなくなることもあります。昼間は気づかなかったのに、夜になると突然音が気になり始めることもあり、「どこか故障しているのでは?」と不安になる人も多いでしょう。実は、トイレの異音は建物の構造や水の使用状況によって発生しやすくなることがあり、適切な対応をすれば解消できるケースがほとんどです。 まず、夜間にトイレの異音が発生しやすい理由のひとつが「水道の使用状況の変化」です。昼間は家全体や近隣の住人が水を使用しているため、水圧が一定になりやすいですが、夜間は使用量が減ることで水圧が変化しやすくなります。これにより、給水管が振動し、「ブーン」という低い音が発生することがあります。特に、マンションやアパートなどの集合住宅では、他の住人が夜間にトイレを使用した際の水の流れが影響し、自分の部屋の配管にも振動が伝わることがあります。この場合、止水栓を少し調整することで水圧をコントロールし、異音を軽減できることがあります。 次に、夜になるとトイレの異音が目立つ理由として、「周囲の音が少なくなる」ことも挙げられます。昼間は外の騒音や生活音に紛れて気にならなかった音も、夜間になると静けさの中でより際立って聞こえるようになります。そのため、日中は気にならなかったトイレの給水音やウォシュレットの作動音、配管の振動音が突然気になるようになることがあります。このような場合は、一度音の発生源を特定し、給水管の固定が緩んでいないか、ウォシュレットのモーターが正常に作動しているかをチェックしてみるとよいでしょう。 また、トイレのタンク内にある「ボールタップやフロートバルブの劣化」も、夜間の異音の原因になることがあります。これらの部品が劣化すると、水の流れが不安定になり、振動が発生しやすくなります。タンクの中から聞こえる場合は、フロートバルブのゴム部分が劣化している可能性があるため、一度タンクのフタを開けて状態を確認してみるのもよいでしょう。 さらに、「建物の排水管の共鳴」も夜間に異音が発生しやすくなる理由のひとつです。特に、古い建物では排水管が壁の内部に固定されておらず、水の流れに合わせて共鳴しやすくなることがあります。