アパートのトイレが少しずつしか流れない!考えられる原因と解決策

アパートのトイレが少しずつしか流れない場合、それは排水の異常を示すサインかもしれません。最初は軽い症状でも、放置すると完全に詰まり、水があふれる原因にもなり得ます。特にアパートでは、配管が共用になっている場合が多く、他の住人にも影響を及ぼすことがあるため、早めの対応が重要です。 まず、トイレットペーパーの過剰使用や、水に溶けにくいもの(おしりふき、ティッシュ、紙タオルなど)を流したことが原因で、排水管内で詰まりが発生している可能性があります。トイレットペーパーは水に溶けやすいですが、大量に流すと一度に処理しきれず、排水管の内部に溜まってしまうことがあります。水の流れが悪くなり、時間が経つと完全に詰まってしまうため、早めに対処する必要があります。 次に、排水管の内部に汚れが蓄積している可能性も考えられます。築年数の経ったアパートでは、配管の内壁に石けんカスや水垢、油分が付着し、それが少しずつ排水の流れを妨げることがあります。特に、過去に軽いつまりが何度も発生していた場合は、配管内に汚れが蓄積し、水の流れを妨げている可能性が高いです。 また、通気管(ベント管)が詰まっていることも原因のひとつです。トイレの排水をスムーズに流すためには、空気の通り道が必要ですが、アパートではこの通気管が詰まることで水の流れが遅くなることがあります。特に高層階のアパートでは、通気管の影響を受けやすく、水が少しずつしか流れない症状が発生しやすいです。 これらの原因を解消するためには、まずラバーカップ(スッポン)を試してみましょう。便器の排水口をしっかり密着させ、ゆっくり押し込んだ後に強く引く動作を繰り返すことで、軽度のつまりであれば解消できることがあります。 また、重曹とお酢を使う方法も効果的です。排水口に重曹を入れ、その後にお酢を注ぐことで発泡作用が起こり、排水管内の汚れを浮かせることができます。30分ほど放置した後、ぬるま湯を流すことで、汚れを押し流すことが可能です。 これらの方法を試しても改善しない場合は、排水管の奥でつまりが発生している可能性があるため、管理会社や専門業者に相談するのが確実です。特にアパートでは、共用の排水管が関係している可能性もあるため、自分の部屋だけでなく、他の住人にも同様の症状が出ていないか確認するとよいでしょう。